❁作品情報❁
読み仮名 | キッチン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
ISBN | 978-4-10-135913-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | よ-18-2 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 473円 |
❁あらすじ❁
両親と祖父を早くに亡くし、祖母と暮らしてきた大学生・桜井みかげだが、その祖母さえも亡くしてしまい、天涯孤独の身となる。ある時、同じ大学の学生で、祖母の行きつけの花屋でアルバイトしていた田辺雄一に声をかけられ、雄一宅に居候することとなる。雄一はゲイバーを経営する母・えり子(実は父・雄司)とマンション[6]で2人暮らしである。みかげは田辺家の台所に続く居間のソファで眠るようになり、風変わりなえり子・雄一親子とも少しずつ打ち解けていく。かつてのボーイフレンドとの再会などを経て、日を追うごとに祖母の死を受け入れ、みかげの心は再生していく。
https://ja.wikipedia.org/wiki/キッチン_(小説)
❁感想❁
吉本ばななさんの作品は初めて読みました。美味しいごはんと、生と死と。
自分がもし天涯孤独になった時、どのようにして生きていくだろうか。
想像もできないし考えもしないことを、考えさせられました。
少し詩的な言い回しの文章が、読んでいてとても心地よかったです。
❁言の葉メモ❁
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肩にかかる髪がさらさら揺れた。
いやなことはくさるほどあり、
道は目をそむけたいくらい険しい...
と思う日の何と多いことでしょう。
愛すら、すべてを救ってはくれない。
それでも黄昏の西日に包まれて、
この人は細い手で草木に水をやっている。
透明な水の流れに、虹の輪ができそうな
輝く甘い光の中で。
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❁感想